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Double Vanille(ドゥーブル ヴァニーユ)/GUERLAIN(ゲラン)


Profile

ユニセックス

2007年発売

ウッディタイプ

特徴的なノート:グルマンノート

香りの構成:

トップノート:インセンス、ベイローズ、ベルガモット

ミドルノート:シダーウッド、イランイラン、ローズ、ジャスミン

ラストノート:バニラ、ベンゾイン、ラム


魅惑的で中毒的。大人の雰囲気を漂うバニラの魅力。

今でもゲランは女性たちをより美しくするために追求し続けています。1828年にフレグランスメゾンとして誕生したゲランが、これまで発表した香りは1100以上。「時代を見据え、想像力を駆使し、情熱を持って、美という真の芸術を創り上げること」を礎とし、女性たちに斬新な美を約束してきました。特別な最高級原料を求めて世界中を駆け巡り、ゲランのフレグランスが奏でる香りの旋律を創り出しています。

 

そんなゲランのL'ART & LA MATIÈRE(ラール エ ラ マティエール )コレクションより2005年に発売された作品です。

このコレクションは、調香師たちの手によって芸術に昇華された、美を愛する人へ贈りもの「最高傑作の真髄」とも言われています。創業以来のゲランの精神である、「美への探求心」を体現。最も高貴で稀少な素材に芸術的な感性と情熱を傾け続けます。

ボトルは、1870年代に使用されていたゲランのスクエアボトルにインスパイアされており、メゾンと深く関わりのあるガラス工房のポシェ デュ クルヴァルによって製造。ボトルはパーソナライゼーションも可能でありユニークなカスタマイズが特徴的です。

そんなコレクションの一つ、Double Vanille(ドゥーブル ヴァニーユ)のテーマは「官能的で中毒的な、肌を高揚させ包み込むようなエリクサー」です。

エリクサーとは、錬金術で飲めば不老不死になれると伝えられる万能薬のこと。

絵画に例えるならば、ポール・ゴーギャンのタヒチ期の作品です。

ゴーギャンのエキゾチックなキャンバスの息づかいのようです。ゲランのメゾンでは、常にこのような超越性が強く求められます。

ゲランのメゾンにおいてシグネチャーな素材であるバニラは、ゲルリナーデに不可欠な成分です。ゲルリナーデとは、先代調香師エメ・ゲランが創作したゲランの秘密の処方のこと。さらに、ゲラン創立170周年を記念し、1998年に4代目調香師ジャン=ポール・ゲランにより再び調香されたもので、オリジナルとは全く関連性のない香りです。

 

特別な品種マダガスカル産のバニラ・プラニフォリアは、準備に18ヶ月を要するそうです。通常は風味付けのために使用されますが、ゲランで継承されている熟練の技術により、バニラを手作業でカットし、アルコールの中で寒冷浸透させ、より高品質で完璧な香りにまで高めます。 ゲランでは、メゾンの伝説的な香りをその甘さで包み込み、バニラを何年にも渡って使用しています。

 

香りは、ラム、イランイランの甘く妖艶な雰囲気を漂わせる香りに、バニラ、そしてシダーウッドのウッディ調の香りが感じられます。

バニラを官能的にかつ魅惑的に。中毒的に惹かれていくような深みのある香りです。

甘いだけでなく、大人の魅惑的なバニラの香りを楽しめます。


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